謎のつぼみ
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このつぼみはいったいどこから来たんだろう?
2月のある朝、連日の雨もあがって久しぶりに外に出て遊べるようになったキンダーガーテンの生徒達は、大きな花のつぼみのようなものがプレイグラウンドにたくさん落ちているのを見つけました。
いったいこれは何のつぼみなんだろう?どうしてここにこんなに沢山落ちているんだろう? 生徒達はこの謎を解明するべく、調査を開始しました。
プレイグラウンドの周辺を探しても、同じつぼみをつけていそうな植物は見当たりません。校内のお掃除をしてくれる人達に聞くと、そのつぼみはプレイグランドだけでなく、学校中に落ちていることも分かりました。
ー誰かがわざと木からつぼみをちぎってばらまいたのかな?
ー雨とか風のせいで落ちたんじゃないの?
ー動物が来てつぼみを触ったとか?
ー誰かが木に登った時につぼみにさわっちゃったのかも?
ー自然に地面に落ちてそこから新しい木が生えてくるのかな?
調査開始!
ひとしきり意見を出し合った後、生徒達はこの謎を解明するべく、本格的な調査を開始しました。ノートと鉛筆を持ち出し、調査の内容を記録することにした生徒もいます。
まず最初に必要なのは、それらのつぼみがどの木から落ちてきたのかを見つけることです。キャンパス中を歩き回って、プレイグラウンドから遠く離れた一角にようやく同じつぼみをつけている木を発見しました。その木にはまだ沢山のつぼみが残っていることを知って、ちょっと安心はしましたが、それでも、本当はもっと沢山のつぼみがきれいな花になるはずだったのに と思うととても悲しくなりました。
ー強い風が吹いたせいで落ちたのかな?
もう一度誰かが言いました。そこで先生の提案で、本当に木が揺れるくらいの衝撃を与えたらつぼみが落ちるのか、試してみることにしました。つぼみのついた枝を強くゆすりましたが、つぼみはびくともしません。
こうしてついに、誰かがわざとつぼみをちぎったに違いないという結論に達しました。
どうしたら防げるだろう?
生徒達は話し合いました。
ある生徒は、見張り番をつけることを提案しましたが、1日中ずっとそこで犯人が現われるのを待っているのは現実的ではありません。
監視カメラシステムについて調べ始めた生徒もいましたが、そのうちみんなは、犯人を見つけることよりも、これ以上つぼみが落ちないようにすることの方が大切だと気づきました。
ある生徒は、他の学年の生徒達も参加する朝礼で発表をすることにしました。「誰かが木からつぼみを取ってしまっています。みんなが花が咲くのを楽しみにしています。だからつぼみを取らないで下さい。」
他の生徒たちは、看板をつくって木の近くに立てることにしました。
自分たちでサイズを量って、材料も選んで、雨にぬれても大丈夫な看板をつくりました。
これで、もうこれ以上つぼみが落ちず、きれいな花が咲きますように。

